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人里はなれたスコットランドの農家に生まれたジェームスとジョン・シーバスは時代が変わりつつあると強く感じていました。彼らが生まれ育ったのどかな農村では彼らが持つ「世界を変えたい」という想いを実現することが出来ないことを痛感していました。三日間歩き続け、兄弟はアバディーンに到着しました。そこは二人の大志にピッタリとマッチする街でした。
アバディーンの高級食料品店で働き始めたジェームスが、初めて知る味や香りの虜になるのに、そこまで時間はかかりませんでした。無限の可能性を感じ、行動したジェームスは瞬く間に「入手不可能な物を入手する」商人として評判になりました。取り扱いがなければ見つけ出し、見つからなければ作り出しました。間もなくジェームスは弟のジョンを招き入れ、シーバス・ブラザーズ社が誕生しました。約1世紀前の1909年、『シーバスリーガル』の名を冠した 最初のウイスキーとして、また世界初のラグジュアリーウイスキーとして誕生した、シーバスリーガル25年へのオマージュ。25年以上熟成した最上級の原酒だけをブレンドしています。
高級食料品店の地下にあるセラーで兄弟はウイスキーの熟成を始めました。そして、顧客の「より滑らかで豊かな味わいのウイスキーを」という要望を受け、彼らは熟成したウイスキーのブレンディングを始めるのです。この新しい試みにより、ウイスキーに滑らかさと調和をもたらしたシーバス兄弟。彼らはまさしく「ブレンディングのパイオニア」であると言えるでしょう。
シーバス・ブラザーズ社は取り扱う商品の上質さと豪華さで一躍有名になり、世界中から注文が来るようになりました。また、ジェームス・シーバスは1843年に英国王室御用達の栄誉にも輝いています。
1909年、初代マスターブレンダー チャールズ・ハワードとアレキサンダー・スミスが、世界初のラグジュアリーウイスキー、25年熟成のシーバスリーガルを世に送り出します。シーバス兄弟の偉業を称えるのにこれ以上相応しいものはない、というウイスキーとなりました。シーバスリーガルの世界進出となり、その最初の地がニューヨークだったのです。
鮮烈なデビューの記憶も消えぬうちに、ブランドの成功は禁酒法によって中断されてしまいます。アメリカ全土のバーが閉店していく中、シーバスリーガルもアメリカ市場から姿を消してしまいます。しかし、ニューヨーカーの心の中にブランドは存在し続けました。1938年、シーバスリーガルは12年熟成の商品として待望の復活を遂げます。以来、伝統を受け継ぎながらグローバルブランドとして躍進し、今でも革新を続けています。
(生産者コメント)
●熟成年数:25年
●アルコール度:40%
●容量:700ml
《テイスティングコメント》
◆色:リッチゴールド。
◆香り:甘く官能的なオレンジとピーチのフルーティさに、アーモンドの糖菓子やナッツのほのかな香り。
◆味わい:ミルクチョコレート、オレンジのほのかな風味と、ショコラフォンダンのクリーミーさが特徴。
◆フィニッシュ:なめらかでまろやか、贅沢な余韻。