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「C.C.」創業者ハイラム・ウォーカー(〜1899)はアメリカ・マサチューセッツ州に生まれました。20歳でボストンへ赴き、食料品店で地道に働きながらビジネスのノウハウを学び、実業家への道の第一歩を踏み出します。
ウォーカーは1856年、ウイスキー蒸溜所を建設。場所はデトロイト川を挟んだ対岸のカナダ。オンタリオ州ウィンザーは清冽で豊かな水脈と自然に恵まれ、穀倉地帯にも近く、ウイスキーづくりに最適な条件を備えていました。しかも大消費地アメリカに直結しています。
ウォーカーはライ麦由来の風味が心地よい爽快なタッチのウイスキーを誕生させます。当時のライウイスキーやバーボン、さらにはスコッチ、アイリッシュにもない新しい感覚のテイストは、アメリカ東部を中心にした紳士の社交場「ジェントルメンズクラブ」で洗練された品格のあるテイストとして人気を獲得しました。
彼はそこから「クラブ・ウイスキー」と命名。カナディアンウイスキー初のブランド名を冠した製品となりました。この高い評価はカナダのウイスキー事業者へ多大な影響を与え、現在につづくカナディアンウイスキーが全体的に抱いている香味特性、爽快なタッチのテイストの確立へとつながったのです。
アメリカは禁酒法を施行。すぐさま密造の粗悪品が横行するようになると、カナダからカナディアンはもちろん、スコッチなどのウイスキーがアメリカへ流入するようになります。
1920年からの禁酒法下で、皮肉にもより評価を高めたのが高品質な「C.C.」でした。しかも1933年の禁酒法撤廃後、不足する酒市場に貢献したのも「C.C.」を中心としたカナディアンウイスキーでした。“カナダはアメリカの酒庫”と呼ばれましたが、ウィンザーで創業したハイラム・ウォーカーの先見の明は、世界のウイスキー史においても特筆すべきものといえます。誕生から21世紀の今日まで160年以上、現在では世界150ヵ国以上の人々に愛されつづけています。
(インポーターコメントより)
●アルコール度:40%
●容量:700ml
●生産者:ハイラム・ウォーカー社(Beam Suntory, Inc.)
<テイスティングノート>
◆色:明るく透き通るようなゴールド。
◆香り:キャラメル・バニラ・スパイス。
◆ボディ:スムース・バランスよくしなやか。
◆味わい:デリケート・スムース・メロー・ほのかにオークとバニラ。
◆フィニッシュ: クリーンでドライでありながら、やわらかいオークの感覚。