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【 The One Dram Selection】
今回のカリラの最大の特徴は、カスクタイプに尽きます。一般的なバーボンバレルやバーボンホグスヘッドといった呼称ではなく、樽の出所である蒸溜所が分かっていて、かつライウイスキーが詰められていたと明確に分かっているカスクです。
Catoctin Creekはバージニア州ラウドン郡で設立されたクラフト蒸溜所。そこで造られているのが100%ライ・ウイスキー「Roundstone Rye 」です。その樽をクウォーターカスクに組み替え、約12年11カ月熟成したカリラを、約1年3カ月フィニッシュさせました。味わいは、バーボンカスクのカリラらしいシャープでシトラス系の香味と、オイリーで個性的な樽の個性、2つのベクトルの違う香味が同時に現れる面白さが印象的です。香りだけでは、これまで飲んできた幾つかの中熟カリラと同系統なのですが、飲んだ時のオイリーな口当たりと口中に広がるヨード香が非常に印象に残ります。
●蒸溜年度:2008年
●瓶詰年度:2022年
●熟成年数:14年
●カスクタイプ:1st Fill Catoctin Creek Rye Quarter Cask
●アルコール度:57.7%
●容量:700ml
●ボトラー:DramLad & Co.
【テイスティングコメント】
◇香り:シャープでドライ。爽やかなレモンやグレープフルーツの皮、スモークは控え目だがヨード香が明確感じられ、ほのかに塩昆布や白出汁のニュアンス。遅れて鰹節ぽさが軽く立ち昇る。
◇味わい:ピリッと弾けるスパイスとほろ苦さがあり、塩キャラメル、ジンジャーブレッド、柔らかなオイリーさとヨード香が相まって海藻や磯を思わせる。ミディアムライトなボディだが輪郭がハッキリしているのが印象的。
◇フィニッシュ:シャープでキレ上がるフィニッシュ。ハッサクのワタ、レモンピール。同時にオイリーで曇ったヨード香が鼻に抜ける。雨上がりの海岸沿いのウッドデッキ。燃えさし、ほのかな鰹節。カリラらしさと樽由来の個性が面白い。
(以上、インポーターコメント)