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スイス北西部のヴェル・デ・トラヴァーズ(1740年にアブサンが誕生した谷)にあるブラックミント社の製品。1863年に設立された同社を、アブサンをつくり続けてきたキューブラ家の3代目イヴ・キューブラーが1990年に買い取り、古のレシピでアブサンを生産。自社畑で育てた有機栽培のニガヨモギ、その他スターアニス、フェンネル、コリアンダー、などを原料に人工添加物、人工着色料、砂糖無添加でつくる、いにしえのアブサン。魅惑的な緑色は100%、蒸留された原料ハーブ由来の天然色素(クロロフィル)である為、収穫年、蒸留毎に異なります。また、緑色は、時間の経過と共に、黄〜茶色へと変わっていきますが、着色料や添加物を一切使用しない天然色素である故の現象であり、品質には問題ありません。スイスでベストセラーとなっており、国際的にも賞讃をえています。
■収穫年度:2017年
■アルコール度:72%
■容量:500ml
■生産者:ブラックミント社
■原産地:スイス
■ツヨン:8.5PPM
■生産数:990本
<歴史>
スイス北西部、フランスとの国境に広がるジュラ山脈は、ヌシャテル湖、ビール湖を抱込む風光明媚な山岳地で、1769年、この地域 ヴァル・ド・トラヴェール(トラヴェール渓谷)で薬として最初のアブサンが誕生。後にアンリ・ルイス・ペルノ氏が, クーヴェ村に蒸留所を構え、アブサン誕生地としても知られている。ブラックミント社は1863年創立だが、この地でアブサンを専業としていたキュブラー家4代目イヴ・キュブラーが買取り、曾祖父が残した秘伝レシピを伝承している。曾ってオスカー・ワイルドが、爽やかな香味と透き通る緑色から《緑の妖精 The Green Fairy又はLa Fee Verte 》と呼び、当時多くの詩人や芸術家を虜にした。その後 原料ヨモギのツヨンに関する風評で,1910年10月7日、スイス政府は住民投票で製造・販売を全面禁止したが、2005年3月1日 その誤審を全面的に認め、公式解禁を全世界に発表し、大きな反響を呼んだ。このリーダーシップを執ったのがキュブラー社で、解禁後 国内最初の公的認定アブサンとなった。加水すると魅惑的な淡いミルク色になることから、現地の愛好家たちからは親しみを込めて、ジュラ・ミルク (Jura Milk) 呼ばれている。
<製造方法>
主原料のニガヨモギはジュラ山脈の自社畑で有機栽培され,これに同地域の契約農家から調達した アニス、フェンネルなど6~8種類の薬草をブレンドした後、約50%のグレーン・アルコールが入った蒸留器へ入れ、約50度まで加熱する。蒸留後24時間は蒸留釜の中に静置し、エキス分を抽出。原料ハーブを残したまま再蒸留すると,約80度のアルコールが冷却採取され、これに完全処理された地下水で所定アルコール度数に調整後、フィルタ器を通し、ボトリング・ラインへ。ISO認定蒸留所において、全行程で合成色素、添加物等は厳しく排除された100% Pure Herbal Swiss Absinthe。
<2017 ヴィンテージ>
理想的な天候のヴィンテージ。香りは力強く、ハッキリとしている。味わいは、スパイスの感じが強い。胡椒を感じる。
苦みはしっかりと感じるが、バランスがよく、胡椒等のスパイシーさと溶け合い、深い味わい。
(以上、インポーターコメント)