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【MULTIFACETS CHAPTER 1 :CIRCADIAN】
DRAMLAD & Co.の定番3種類のレンジに加え、新たにコンセプトラベルとしてリリースしていくのが、この"MULTIFACETS"(マルチファセッツ)。多面的・多角的・多種多様なという意味を持ちます。1つの蒸溜所の1つのヴィンテージに絞って、複数のカスクタイプを同時に飲み比べてみたい。一度はそう思ったことがある方は多いのではないでしょうか。このシリーズを通して、タイプの違うカスクやフィニッシュによる味わいの違いや、同じ蒸溜所だからこその共通点などを探りながら愉しんでいただきたいという想いでリリースしてまいります。そのチャプター1を"Circadian"(サーカディアン)と題しました。"Circadian"は、概日リズム(生物が持つ約1日周期の体内時計)を意味する"Circadian Rhythm"から着想を得て、1日の時間の移り変わりとその瞬間をラベルにしました。
その第1弾としてセレクトしたのは、北ハイランドのアルネスに建つティーニニック蒸溜所より、1stフィル・ルビーポート・フィニッシュと、1stフィル・トゥニーポート・フィニッシュ。いずれもポートワイン・カスクフィニッシュからのリリースとなります。フレッシュフルーツの瑞々しさとワインカスク由来の緩やかに粘性を帯びた上質な甘さが印象的なボトルです。ティーニニック蒸溜所の端正な酒質や若い熟成年数ゆえの力強いアタックもありますが、それらを包み込むようなベリー系ジャムを連想させる甘酸っぱさを感じます。チャプター1"Circadian"のコンセプトに沿って、ルビーポートのラベルは「黄昏時」を意味する"Twilight"をタイトルに添えました。
本ボトルは、若い熟成年数のフィニッシュに時折あるような少々バランスに欠ける印象はまったくなく、北ハイランドの芯が通った酒質、ティーニニックの端正な酒質と、ルビーポート・フィニッシュ由来の甘味が絶妙なバランスを醸し出していると感じております。昨年リリースいたしました「ティーニニック 2011-2022 11年 ホグスヘッド」とも是非飲み比べしていただく他、花と動物や他の短熟ティーニニックと比較して頂くなど、本ボトルを通して、多くのウイスキーファンの皆様がシングルカスクの面白さや、同一蒸溜所だからこその共通点、フィニッシュによる違いを知り、お愉しみいただくことを願っております。
●蒸溜年月日:2013年11月27日
●樽移動年月日:2021年10月21日
●瓶詰年月日:2022年9月29日
●熟成年数:8年
●カスクタイプ:1stフィル・ルビーポート・フィニッシュ
●アルコール度:58.6%
●容量:700ml
●ボトラー:DramLad & Co.
【テイスティングコメント】
◇香り:ワインカスク由来の甘い香りとシャープで溌溂とした香りがバランス良く弾ける。、ブドウのグミ、レーズンパン、ブルーベリージャムと僅かなクリームチーズ。
◇味わい:甘口かつドライさもある口当たり。マラスキーノ・チェリーとレーズンバター、ブドウの皮の渋み、その奥に炙ったオレンジピールも。徐々にプルーンのような熟れた甘さが現れてくる。
◇フィニッシュ:ワインカスク由来の甘さにマスキングされつつも、ドライでシャープなフィニッシュ、奥に微かなリンゴ飴と砂糖入りの渋めの紅茶。
(以上、インポーターコメント)