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サントリー経営参画直後の1985年から植えられた葡萄畑は 、時を経て樹齢が上がり、今日、区画別選択を行う際、主力の畑となっています。伝統的な栽培方法や手摘みの収穫は、大事に受け継がれています。
収穫期に、伝統と最新の技術という二つの対極的な概念が巧みに融合されます。手摘みで収穫された葡萄は小さな籠で運ばれ、その後、手作業と光センサーによる厳密な選果が行われます。最新の科学技術が究極の品質を造り上げる一助となるのです。温度調節可能な様々な容量のステンレス製醸造タンク94基を使って、ボルドーの伝統的な醸造が行われます。その際も、区画やテロワ−ルを尊重しています。1区画全体もしくは区画の1部分の大きさに合わせた醸造タンクを個別に充てがうことで、葡萄が完熟した最良のタイミングで収穫することが可能となったのです。このきめ細やかな作業こそ、比類なきワインの生産に不可欠な、非の打ちどころのない葡萄を得ることを可能にします。マセレーションを含む発酵の期間は16-28日で、発酵中のワインに含まれるタンニンの状態を試飲によって確認し、日数を決定します。繊細さと果実味を可能な限り大切にするために、発酵は上限28度で行われます。プレスワインも樽単位で管理し、アサンブラージュ(ブレンディング)の際に幅広い選択肢を与えています。
醸造コンサルタントであるエリック・ボワスノ氏の方針に従い、収穫後、数ヶ月内という早いタイミングでのブレンディングを行っています。これにより、タンニンと畑の区画の特性とのより良い調和が得られます。その後、ワインはフレンチオークの樽を使い、温度15度で一定の湿度に保たれた樽熟庫で、20ヶ月に及ぶ熟成の時を迎えるのです。新樽率は60%で、3ヶ月ごとに代々伝えられている伝統的な方法で澱引きが行われます。新鮮な卵白を使用した伝統的な清澄作業は、オーク樽内で行われます。
●地区:オー・メドック
●原産地名称:A.O.C.サンジュリアン
●格付:メドック 第3級
●タイプ:赤)フルボディ
●ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン67%、メルロ28%、プティ・ヴェルド5%
●アルコール度:14.5%
●内容量:750ml
〜テロワール〜
全体がサン・ジュリアン地区に収まっている一続きの葡萄畑が、ギュンツ氷河期の砂利質からなる南北に伸びる二つのなだらかな丘陵の上に広がっています。粒の大きさの異なる砂利が、場所によって砂まじりであったり、鉄分の多い粘土と混ざったりしています。標高24mに位置し、その中心はサン・ジュリアンのもっとも高い地点です。作付面積は118ヘクタールで、大方の区画の水はけは良好です。
この他、AOCボルドー・辛口白ワインのための7.5ヘクタールの畑と、シャトー所在地近郊のコミューンに位置するオ−・メドック地区に、2012年以来生産しているル オー・メドック ド ラグランジュ(赤)の18ヘクタールの畑があります。敷地や庭などを含む当シャトーの総面積は、現在182ヘクタールです。