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ギガル社の創業は戦後間もない1946年のこと。その後、わずか半世紀にして北部ローヌ有数の生産者へと大きく成長した。「ギガルの三つ子の兄弟」と俗に言われる単一畑のコート・ロティ、「ラ・ムーリーヌ」「ラ・ランドンヌ」「ラ・テュルク」やコンドリューの「ラ・ドリアーヌ」はギガルの名声を確固たらしめ、とりわけこのふたつのアペラシオンにおいては他に並ぶもののない、圧倒的な地位を築いている。創業者のエティエンヌ・ギガルが14歳から奉公していたヴィダル・フルーリィ社を、2代目のマルセルが80年代に傘下に収めた後、1995年にはコート・ロティの歴史的なドメーヌである「シャトー・ダンピュイ」を入手。2001年にジャン・ルイ・グリッパとドメーヌ・ド・ヴァルーイの両ドメーヌを吸収し、サン・ジョゼフの「ヴィーニュ・ド・ロスピス」や「リュー・ディ・サン・ジョゼフ」、エルミタージュの「エクス・ヴォト」など新しいアイテムを生み出した。さらに2006年にはドメーヌ・ド・ボンスリーヌに資本参加。こちらは独立したブランドとして醸造、販売されている。
今日、メゾンにおいてワイン造りの全権を担うのは、3代目のフィリップ。先の三つ子のコート・ロティはじつに40ヶ月もの長期にわたって新樽に寝かされるため、オーク樽の善し悪しはきわめて重要となる。その品質を確実なものとするため、2003年以来、ギガルはシャトー・ダンピュイに樽工房を設え、年間に必要となるおよそ800のオーク樽を自製しているのだ。品質に妥協を知らないギガル。ローヌの盟主として、これからも新たな挑戦は続く。
[コート・デュ・ローヌ・ルージュ]
伝統的な醸造法。温度調節をしながら長めの醸し発酵。オークの大樽で1年半の熟成。輝きのあるルビー。黒い果実のアロマにスパイシーなニュアンス。香りの集中度が強い。タンニンはこなれているが、存在感があり、全体的にまろやかな味わい。
●地方:ローヌ
●地区:コート・デュ・ローヌ
●原産地名称:A.O.C. コート・デュ・ローヌ
●タイプ:赤)フルボディ
●ブドウ品種:シラー50%、グルナッシュ40%、ムールヴェードル10%
●醸造・熟成:1年半、大樽
●アルコール度:14.0%
●土壌:堆積土壌、石灰花崗岩、沖積土壌、小石など
●栓種:コルク
●内容量:750ml
●生産者:E.Guigal
●サービス温度:℃
【ローヌ渓谷〜太陽のワインの産地〜】
スイス・アルプスに源を発し地中海に流れ込むローヌ川。この大河が通過するヴィエンヌからアヴィニョンまでのおよそ200キロが、ボルドーやブルゴーニュに並ぶ高級ワイン産地のローヌ渓谷である。ローヌのワイン産地はヌガーで有名なモンテリマールを境として、北部と南部とに大きく分類される。
北部は夏の気温が高く、冬は寒冷な大陸性気候で、年間の降水量は南部と比較するとやや多い。ブドウの樹は花崗岩質土壌の急斜面にしがみつくように植えられている。シラー単一、あるいは若干の白ブドウを混ぜて造られるコート・ロティやエルミタージュ・ルージュは、力強さと気品を兼ね備えたこの地方が誇る偉大な赤ワインだ。ヴィオニエから造られるコンドリュー、マルサンヌとルーサンヌがアッサンブラージュされるエルミタージュ・ブランなど、希少にして秀逸な白ワインも産出される。
一方、地中海性気候の影響を受ける南部は、夏の気温はきわめて高く、冬は温暖、雨量は少なく乾燥している。またミストラルと呼ばれる強い北風も特徴だ。
南部で赤ワインの主役を務める品種はグルナッシュである。ただし北部のシラーと異なり、単一で醸造されることは稀で、ムールヴェードルやシラー、サンソーなど他の品種とアッサンブラージュされることが多い。
南部を代表するワインのひとつ、シャトーヌフ・デュ・パプには、法律上、13もの品種が認められている。
またプロヴァンス文化圏に属す南部ではロゼの生産量も少なくはない、その代表的なワインがタヴェル。爽やかながらしっかりしたボディをもち、ロゼとはいえじつに飲みごたえがある。
つねに太陽の恩恵を享受するワイン産地、それがローヌである。
(以上、インポーターコメント)